マンチェスター・シティへの調査の発端を作った内部告発者ルイ・ピントが、ポルトガル当局から保護証人の資格を剥奪され、仕事も住まいも失ったとCityXtraが報じた。同メディアは、シティの財務追及で彼のリーク資料が決定的な役割を果たしたと振り返っている。
CityXtraが、フットボール・リークスの内部告発者ルイ・ピントの現在の境遇を伝えた。

元記事の要約
ポルトガル当局は、ルイ・ピントの保護証人資格を剥奪したと確認した。英Guardianによれば、この決定は本人にとって寝耳に水だったとされ、発表は彼がFIFA会長ジャンニ・インファンティーノをオンラインで強く批判してからわずか2時間後のことだったという。いまや仕事も住まいも収入もなく、これまで場所を明かされていなかった安全な住まいでの生活を送ってきた。当局は通常の生活に戻すための支援も打ち切り、帰省や親族との連絡、人混みに出ることを避けるよう警告していると報じられている。
CityXtraは、ピントの存在なくしてこの案件は成立しなかったと位置づける。彼が流出させた大量の文書が、まずUEFAを、次いでプレミアリーグをシティの財務精査に向かわせた。とくに、CEOのフェラン・ソリアーノが「我々はこれを戦わねばならない。目立たない形でやらないと、サッカーの世界的な敵と指弾される」と記した社内メモは、告発の中心資料になった。シティはこうした証拠が不利に働くという見方を一貫して否定し、ソリアーノも今週、自分たちは何も悪いことをしていないと改めて主張している。
ピント本人は、自分の資料に汚点はないという指摘を長く退けてきた。「文書は本物だ。私は自分をハッカーではなく、公益のために行動した一市民だと考えている」と2019年に語っている。母国では評価が割れ、2020年に保護証人の地位を得た一方、2023年には恐喝未遂や通信の侵害、不正アクセスで4年の執行猶予判決を受けた。今年は別件で241件の不正アクセス容疑について無罪となっており、同氏が提供した資料そのものが訴追を生んだことはない。シティは今週、プレミアリーグの「見解」と評決に対して「安全でない」として包括的な異議申し立てを行うと表明している。